デニムアンドルビーがフェブラリーS挑戦
先日のNARの表彰でメイセイオペラとイナリワンが特別表彰馬として選ばれました。どちらも地方競馬と中央競馬の両方で活躍した馬です。
イナリワンは大井でデビューして当時の南関クラシック東京王冠賞や東京大賞典を勝ちJRAに移籍。当初は環境の違いに戸惑ったのか初勝利まで足踏みしましたがいきなり春の天皇賞で中央初勝利。その後宝塚記念、有馬記念を勝ちました。私はイナリワンの現役時代を知りませんが、当時でも珍しいキャリアだったことは間違いないと思います。もちろんハイセイコーという前例もありますし、イナリワンの後もトロットサンダーが浦和から中央競馬に移籍してG1を2勝しました。近年で地方所属から中央で目覚ましい活躍したケースはこのくらいじゃないでしょうか。
上記はレアケースかもしれませんが、中央所属の馬であればダートと芝で活躍した馬は他にも何頭かいました。
私が競馬を始めた頃にはキョウエイマーチ、ブロードアピールなどが芝ダート問わず結果を残してました。芝のイメージが強いですがタイキシャトル、アグネスワールドもダート重賞を勝っています。
2000年以降だとクロフネ、イングランディーレ、アグネスデジタル、メイショウボーラーあたりが思い浮かびます。結構いますね。
芝ダート問わずという馬はそこそこいるんですが今回デニムアンドルビーがフェブラリーS出走という記事を見たときに初ダートがG1は多分だめだろーと思いました。これは多くの競馬ファンが考えたんじゃないですかね。で、実際どうなのかTargetで調べてみました。
中央競馬で初ダートがGⅠだった馬
13フェブラリーS ガルボ 11人気11着
13フェブラリーS カレンブラックヒル 1人気15着
12JCD トゥザグローリー 7人気12着
12フェブラリーS グランプリボス 6人気12着
12フェブラリーS スマイルジャック 14人気14着
10JCD アリゼオ 5人気16着
10フェブラリーS リーチザクラウン 4人気10着
10フェブラリーS レッドスパーダ 3人気12着
10フェブラリーS スーパーホーネット 9人気15着
08JCD アドマイヤフジ 8人気14着
08フェブラリーS ヴィクトリー 8人気15着
07JCD フサイチホウオー 5人気11着
07フェブラリーS トウセンシャナオー13人気15着
07フェブラリーS オレハマッテルゼ 10人気16着
06JCD マイソールサウンド12人気15着
05JCD ハイアーゲーム 10人気9着
01フェブラリーS トゥザヴィクトリー 4人気3着
00フェブラリーS シンボリインディ 5人気9着
00フェブラリーS キングヘイロー 1人気13着
98フェブラリーS イナズマタカオー 15人気16着
97フェブラリーS マイネルブリッジ 9人気12着
抜けがあるかもしれません。
21頭いて最高位が01フェブラリーSのトゥザヴィクトリーの3着です。
しかも18頭が二桁着順!!などと単純な話ではないでしょう。人気が低い馬もいますからね。どうしても一段下に見られがちなダート戦。芝で頭打ちになってダートでもう一花という馬もいるでしょう。
しかし上記の馬の中でもキングヘイローは次走の高松宮記念を勝っています。また他にもマイネルブリッジ、シンボリインディ、ハイアーゲーム、リーチザクラウン、レッドスパーダ、カレンブラックヒルなどなどダートGⅠで惨敗した後に芝の重賞を勝っていますので力落ちというわけではないでしょう。やはりGⅠともなればその道の一線級が集まり、砂素人がぽっと参戦してもなかなか結果を残せないのではないでしょうか。
地方の交流GⅠはどうなのかな?と思って調べようかなとも思ったんですが面倒なのでやめました。交流GⅠでも初ダートの馬が勝ったケースはないと思います。
しかし例をあげといて何ですが21頭ってサンプル数としては十分ではないですよね。結局デニムアンドルビーも「来るわけないよー」と言いつつ悩むのかもしれません。デニムアンドルビーはダートもですけど距離もちょっと怪しいかもしれないですね。
かつてダイワスカーレットがフェブラリーS参戦という報道がありました。これは難しい。。と思った覚えがあります。結局脚部不安とかで回避してしまいましたが出走してたらどうなったかと色々妄想してしまいます。